第7章 reborn
「ちょっと待って!情報を整理したい!
マサル…マサル…えっと…」
そうだ!!
俺のいとこのマサルくん!
渋谷三中の3年生!!
番張ってるって言ってたっけ!
「ん…?ちょっと待って?
マサルくんがいると何がいいの?」
「おいおいタケミチ!アタマ大丈夫かぁ?」
「喧嘩売りにいくんだよ!
渋谷三中の2年 対 俺ら溝中2年で戦争だぁ!」
「え?!てことは…今からその中学乗り込んで喧嘩すんの?!」
「おいおい…溝中はナメられてんだぞ?やるしかねーだろ」
ナメられてる…
そんな理由で??
「そんなビビってるフリとかいらねーし!
いつもみたいに出会い頭に裏挙かましちゃうんだろ?!」
ウラケン…?
なんだっけそれ…
「タケミチいけいけだかんな〜!」
ゲラゲラ笑っている皆を見つめながら懸命に12年前の記憶を遡る。
だんだん思い出してきたぞ…
確かにこんなことあった。
渋谷の中学に乗り込むために
番張ってるいとこのマサルくんに話通しに行ったっけ…
でも喧嘩なんて…
10年以上してねぇぞ?
俺の周りってこんなにイケイケだったっけ?!
やべえ!ついてけねー!
でも落ち着け!!
これは走馬灯だ!!