第29章 rapture
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「これより!新年1発目!
東京卍會 全体集会を始める!!」
ドラケンの一声からそれは始まった。
「東マンと黒龍は対立してきた。
1度は和平協定が結ばれたが破綻。
それは兄弟である弐番隊副隊長と黒龍総長の確執が原因だった。そして東マンはクリスマスに黒龍とぶつかり激戦の末、勝利した。」
万次郎もランも他の者たちも
神妙な面持ちで佇んでいる。
「この件のことで皆の前で話したい奴が3人いる!
1人目!柴八戒!前へ!!」
僅かに周囲がざわつく中、
八戒は今回のことで東マンを巻き込む形となってしまったことを深深と頭を下げて謝った。
ムーチョ「気にすんな八戒!抗争の火種なんてよ、そもそもいつでもちっちぇーもんだ。」
スマイリー「それに黒龍には勝ったんだ。結果オーライっしよ!なぁ皆?!」
他の隊員たちも、一様に八戒を励ます言葉を上げた。
「八戒!!」
次に声を上げたのは三ツ谷だった。
「お前はこれからも東京卍會弐番隊副隊長だ!!
みんなもそれでいいよなぁ?!」
「「オオオオオオオオオー!!!」」
しばらく八戒コールが続き、
ランも笑みを零した。
「さて!2人目は!乾!前へ!!」
ドラケンの言葉に、皆はやはりざわつき始める。
「十一代目黒龍、乾青宗だ。」
「同じく、九井一だ。」
黒龍の特攻服を来た2人が異様な空気を纏って出てくる。
「十代目黒龍は東マンに負けた。
総長である柴大寿は引退。
俺らは十一代目として黒龍を継いだ。」
「そしてマイキーと話し合った結果、
東マンの傘下に下ることにした!」
「「?!?!?!?!」」