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progress ~東リべ卍~R18~

第29章 rapture



そんなランと三ツ谷のことを、
柚葉がジッと見つめていることに八戒は気がついた。


「そっかぁ姉ちゃん…」


タカちゃんのことが…


「そりゃあ惚れるよな…。
クリスマスめっちゃカッコよかったもんな!」


男の俺でも惚れちまってるくらいだ…


「うん…兄貴がさ、一昨日、
家出てく時こう言ってた」


"俺は八戒を強く育てたかった。
弱ぇあいつにイラついてた。
花垣武道は何者だ?
俺には変えれなかった八戒を
あいつは変えた。
もうこの家に俺は必要ねぇ。
改心するつもりはねぇが、
暴力が全てじゃねぇことは認める。
お別れだ柚葉。せいせいすんだろ"



「…兄貴がそんなことを」

「うん。あいつは結局、お前と兄貴2人を変えた。
アタシはそんな…花垣武道が……」


柚葉の輝く視線の先は、
よく見ると……


「え!?ちょ、ちょっと待ってよ姉ちゃん!
タカちゃんにホの字じゃねぇの?!」


「は?三ツ谷?兄弟にしか見えない。」


「えぇ?!姉ちゃんタケミっちに恋してんの?!
まぁタカちゃんはラン一筋だけど、タケミっちにもヒナちゃんが」


「ばか違ぇよ、そーゆうんじゃねぇよ!
ヒナちゃんいんのもわかってるし!
ただ…一方的な想いは罪じゃねぇだろ?」


その言葉は、
いつの日か、三ツ谷とのことで悩んでいたランに言った言葉だった。
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