第28章 recollect*
リビングに行き、時計を確認すると、
なんと昼だった。
昨日のこともあり、きっと爆睡していたのだろう。
そしてなんとルナマナはいなかった。
冬休みということもあるし、
母親が気をつかってくれたのか、
出かけているらしかった。
母親からの置き手紙には
「ランちゃんのご飯ご馳走様です。とっても美味しかった!2人の朝ごはん置いておきます。ルナマナのことは気にせずゆっくりしてね」
と書いてあり、テーブルの上には2人分の朝食が置かれていた。
「お昼になっちゃったけど、おいしそう。
いただきます!」
テーブルには、ランが作ったクリスマスメニューの残りのお肉と惣菜、三ツ谷の母親が作ったであろう目玉焼きと野菜スープ、フレンチトースト、そしてヨーグルトも並べられていた。
「なーんだ。誰もいねぇならあんな声我慢する必要なかったな」
三ツ谷がモゴモゴと口を動かしながら
何食わぬ顔で言うので顔に火がついたみたいにボッと熱くなった。
冷静になって今考えてみたら、
とてつもなく激しく抱かれた気が…