第28章 recollect*
「ラン…」
苦しげに開いて酸素を吸い込んでいる唇を塞ぐ。
舌を絡め取り、奥から吸い上げ
濃密なキスをしながら
極力ゆるゆると優しく腰を動かした。
「は……こんな抱き方しても…
俺のこと嫌いにならないでくれるか?」
「んっ…」
コクコクと必死で頷くランの額にキスをする。
「そっか…いい子だな…」
耳に口付けながらそう囁いて
思い切り腰を打ち付けた。
「じゃー遠慮なくいかせてもらうな?」
「ひぁっ…んっ…あっ…あ…っ」
「くっ……はぁ… ラン…すげぇ好きだよ」
この存在が愛おしすぎてやべえ…
マジでいくらでも抱けそう…
ギュッと抱きしめながら
欲望の赴くまま腰を振り続けた。
「うっ……出る…っ…はぁっ…出すよ…!」
首筋に噛みつき強く吸い上げながら
ラストスパートをかける。
最大限に律動を速めて
ランのナカを堪能し、膜の中に欲を放った。
「はぁ…っ… ラン…平気か?」
「うっ…ん…へ、きじゃ、な…」
三ツ谷はふっと笑って
ランの目尻から流れる涙を拭った。
「そうだよな、悪ぃ。
でも最っ高のクリスマスプレゼントだったぜ…
ありがとな…」
優しく笑って髪を撫でる三ツ谷に悩ましい笑みを向ける。
「私…も…。きっと一生忘れない…」
手を握り合い、もう一度唇を重ねた。
今度こそしっかりとリアルであることを実感して。