第27章 reflex
バンッ!!!
「メリークリスマーーーース!!!」
突然の大声に全員が扉の方をむく。
「っ…!ランっ…」
満面の笑みのランが立っていた。
しかしその笑みは、完全にブチギレていると三ツ谷には分かった。
「なんっ…で…」
(どうしてだ!?ここに来たってことは…
ランさん死んじゃうかもしんない!)
タケミチは一気に正気を戻して立ち上がる。
「ランさんどうしてっ!!」
千冬も顔面蒼白になる。
「稀咲がねぇ〜教えてくれたんだ〜」
そう言いながらつかつかと歩いてくる。
その言葉に、タケミチも千冬も目を見張った。
稀咲は柚葉だけでなく、ランのこともけしかけていた?!
こうして東マンを荒らしてマイキーを堕として乗っ取るのが目的だったんだ!!
ランは
血塗れの三ツ谷をチラと見てから
再度、大寿たちの方へ視線を移した。
「人の男に何してくれちゃってんだよ?♡」
ランはまだニコニコ笑っている。
「ハハハハ!てめぇの男だったのかぁ?
どーりでなかなかしぶとかったわけだ!
なぁ月乃よぉ?!てめぇが黒龍くんならてめぇの男だけは殺さないでおいてやるよ」
「冗談言うなよ」
ランはニコニコしながら歩き出した。
「大事な人との聖夜の時間、返してくんない?」
大寿に近付きつつ、
ランの拳は怒りに震えている。