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progress ~東リべ卍~R18~

第27章 reflex



礼拝堂の中、
黒龍の特攻服を着た八戒に、
タケミチは声を張り上げる。


「八戒!お前を止めに来た!」


八戒がここに居るってことは
稀咲の情報は正しかったってことだ。

稀咲の言う通り、大寿もこの教会に
もう近付いているはず…

でも外で、稀咲、半間、千冬が
大寿を足止めしてくれる。

その間に俺が八戒を説得する。



「タケミっち。俺がお前にあの話をしたのは、止めてほしかったわけじゃねぇ。決意のためだ!邪魔するならてめぇも殺すぞ?!」


「嘘だね。」


「あ?」


「俺が悩みを人に話すときは、決断できねぇ時だ。
八戒…お前の気持ちはわかるよ。
大寿の圧政で他に道がねぇって。殺す以外に道がねぇって。でも殺すって選択は…守るには繋がらねぇぞ?
姉ちゃんを守りてぇんだろ!八戒!」


「てめぇに何がわかる!!
メシがまずければ殴られた!
挨拶がなければ1日正座で過ごした!
兄より先に起きてなきゃ血ぃ吐くまで蹴っ飛ばされ、機嫌が悪ぃ日は目が合うだけでぶっ飛ばされた。
それが柴家だ!
家族の問題に口出すんじゃねぇ!!」


「俺は昨日…ヒナと別れた。
ヒナを…守るために別れた。
俺は弱いし、根性無しだし、どうしようもねぇバカだ。こんな俺を…好きでいてくれたアイツを守るためなら俺はなんでもする!
でも!どんなに敵を恨んでも人殺しはしねぇ!
他の道がどんなに苦しくても、ヒナが悲しむような真似は絶対しねぇ!!」


タケミチも一切怯むことなく言い返した。
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