第6章 recall
頭の中に、万次郎がこれに乗っている様が浮かんだ。
「このバイク…マイキーが乗ったらめっちゃカッケェだろうなぁ……よし、ワイヤーカッター貸して。」
「おう。」
ガチャガチャ
「くっ…なかなか切れねぇ…
キーチェーン押さえとけ」
「ああ。」
場地はじわりと汗を浮かべながら奮闘した。
「急げ!10分たっちまうぞ…」
「ちっ。かってぇ……あ、切れた!」
「よっしゃ、運び出すぞ!」
「シャッター開けてくるから外出るまでエンジンかけんなよ!」
「オッケー。うまくいきそうだな、一虎。」
「ああ!外で合流だ。マイキーの喜ぶ顔が目に浮かぶぜ!」
あぁホントそうだよな…
と、場地は初めにあった罪悪感は嘘のように消えていた。
最高の誕生日にしてやるぜマイキー!!