第23章 rebel
「ちょっちょっとちょっと!!
なんであんたがここにいんだよ!!」
「なんでって言われても…
起きた時1人だったら心細くな〜い?」
「は?ちがっ…だから!
なんであんたなんだよ!って意味だよ!
どー考えてもおかしいでしょ!」
「だって仲間じゃん?
なにもおかしいことなんてないだろ?」
「おかしすぎだよ!!
ちょっ!近づいて来ないで!!」
「はぁ?おかしいのはどっちだよ。
やっぱり打ちどころ悪くてイカレちゃったー?」
ベットの上で後退り、
伸ばしてきた手から思わず顔を背けて目を瞑った。
「え……」
優しくポンポンと頭に触れられた感触がし、
恐る恐る目を開くと何を考えているのか全く掴めない真顔をした半間に目と鼻の先で見つめられていた。
「んー…。顔色は良くなってねぇな。
とりあえず寝てろ。起き上がるな。」
そう言って肩を押された。
(え…なにこれ…。なにこいつ…
意外と優しい???)
味方になってみないと分からないこともあるもんだなと思ってしまった。
「あのさ…みんな…は?
そもそも状況が掴めないんだけど。」
すると半間は気味の悪い笑みを浮かべながら説明しだした。
まず、ランを三ツ谷がここに運んで頭と傷の処置を施されてから約4時間たっていること。
つまり今は夜の9時半頃。
三ツ谷から知らせが回り、万次郎やドラケンたちももちろんここへ来たらしいが、どんどんこのことが広がっていった東マン隊員たちは当然ブチ切れて黒龍に攻め込もうと動いてしまったらしく、それを止めに隊長クラス筆頭に動かざるを得なくなったらしい。