第23章 rebel
目を開けた時にはタケミチも千冬も椅子に縛り付けられていて、隣の千冬は血まみれに痛め付けられていた。
「松野千冬…
鬱陶しい奴だよお前は…。
12年前のことを未だに忘れず俺に噛み付く。
場地圭介の復讐か?」
どがっ!!
「いい加減口割れや。東マンのユダはお前だろ?
しょーもねぇこと警察にチクリやがって!」
「違う!!あれは警察の暴走だ!!
俺の目的はてめぇを東マンから追い出すことだけだ!!」
「いつまで場地の幻影追っかけてんだよ、
みみっちい奴だ。」
「今の東マンは腐ってる!
俺はそれを変えてぇだけだ!!
稀咲…てめぇの言う通り…ユダは俺だ。
タケミっちは関係ねぇ!」
タケミチは驚愕しすぎて呼吸が苦しくなっていた。
千冬…お前……
12年経った今でも…
1人で場地くんの仇を?!
「関係ねぇかどうか。それは俺の決めることだ。
なぁ、花垣……
てめぇさっきから何自分は関係ありませんって顔してんだ?」
バン!!
「あ"あ"ぁぁあぁあああ!!!!」
稀咲にピストルで脚を撃ち抜かれた。
「タケミっちは関係ねえって言ってんだろ!!
そいつは何も知らねぇんだよ!!」
「うるせぇなぁ…
俺らぁ仲間だろー?」
今度は千冬の頭にピストルを向ける稀咲。