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progress ~東リべ卍~R18~

第21章 rise*



2週間後…


千冬は場地の墓に来ていた。

線香をあげ、約束通り半分のペヤングを供える。


「初めて会ったときもそうだったっすね…」



"ペヤング好き?"

そう言ってニッと笑う場地の顔が
つい昨日の事のように鮮明に浮かぶ。


「場地さん…っ…
ありがとうなんてズリィよっ…
俺はこれから…どうしたらいいんすか…」


こらえていた涙がまた滴り落ちた。


「千冬…」


後ろから声をかけられ、涙でぐしゃぐしゃの顔のまま振り向くと、ランが立っていた。


「あー、ハハッ…
私もペヤング持ってきちゃったよー
でも…千冬と半分コの方がいっか。」


「・・・」


「ねぇ覚えてる?千冬。
前にさ、3人で…激辛のペヤングで騒いだこと。」


「はい…」


「私が変なアレンジにして、3等分して完食してさ…
こんな辛いのもう二度と無理なんてあの時は思ったけど…でも…すっごく楽しかった。」


「はい…俺もです…」


あの時の懐かしい記憶が
つい昨日の事のように鮮明に頭に浮かんだ。


「また…あれ、3人で食べたかったな…」


そう言ってランは花と線香と、
そして思い出の生どら焼きをあげて
ゆっくりと両手を合わせ目を瞑った。
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