第2章 rampant
「くっ!まっだまだぁあ!!」
ドガッ!!
パシッ!!
「なかなか良い勝負ですねぇ…佐野先生」
弟子たちは、佐野家次男の佐野万次郎と月乃ランの手合わせを見ながら冷や汗を流し感嘆している。
「まだ12歳だというのに…凄い迫力だ…」
「なにしろ、あやつらは天才同士じゃからな。」
「えっ。やはりランちゃんも天才なのですか!」
「万次郎は天性の天才。そしてランは……」
バシュ!!
パシッ!!
ドンッ!!
その時、ランが万次郎を投げ、
万次郎は数メートル先に滑りながら着地した。
2人とも睨み合いながら息を切らしている。
「… ランは……努力の天才じゃ。」
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