第5章 refine
そしてようやく特攻服が出来上がった。
その日は皆をいつもの喫茶店に呼び出した。
「わりぃー遅れたー。場地がチンピラに絡んでよぉ」
「てめぇ!俺だけのせいにすんじゃねーよ!」
一虎と場地はまたも顔中傷だらけで現れた。
パーちんもすぐに入ってきた。
「おおおー!かっけえええ!!
東マンのトップクができてるー!!!」
「おお!本当だ!すげーな三ツ谷もランも!」
「すげーなじゃねーよ。なんでも俺に押し付けやがって。ランいなかったらこんなに早くできなかったぞ」
ひとまず皆にお披露目は終わった。
「ラン、お前ちょっと羽織ってみろよ」
場地に促され、ランは羽織を羽織ってみた。
「「おおおおおおーーっ!!」」
皆の歓声に包まれる。
それくらい、ランにはその黒いトップクが似合いすぎていた。
「案外そのリボンちゃんも違和感ねぇな。」
「つーか、ラン、レディースチーム作ればぁ?」
その言葉にランは顔を顰める。
「なにそれどーゆー意味?今更私が女だからって」
「違う違う!似合いすぎてるから言っただけだよ。いちいち歪曲して考えんなよもーっ!」
「うん、でもホント似合ってるよラン。」
にっこり笑う三ツ谷によってランは押し黙り、皆も笑顔で大きく頷いた。