第17章 resolute
「よせ!お前とはやれねぇよ!」
「どうしたの圭介っ!早くやり返してこいよ!」
「くっ!だからっ!
俺は女には手ぇ出せねぇよ!
前にもそう言ったろうが!」
「は、何言ってんの圭介?
私はとっくに女じゃないよ」
ランは口角を上げる。
その間も目にも止まらぬ早さで攻撃が繰り返される。
「っ!そんな屁理屈は通用しねぇんだよ!
だいたいなんで俺がお前とやり合わなくちゃなんない?」
「はー、ダリィ〜。
このままじゃぜんっぜん決着つかねぇじゃん。
どっちも手ぇ抜いてんのバレバレ〜」
半間は痺れを切らしてハイハイと手を叩いた。
「このまんまじゃ埒が明かねぇから、
月乃ラン、俺とタイマンしろ」
「「?!?!?!」」
「俺に勝ったら、場地でも誰でも、好きな男連れてけよ。
でもお前が負けたら……
お前もバルハラ入りだ。」
タケミチ「そっ、そんなっ!!」
一虎「…そりゃーいいかも☆」
皆が目を見開いてゴソゴソ喋る中、
ランだけは好戦的な目で指をポキポキと鳴らした。
場地 「何言って…話が違っ」
「いいよ、やってやるよ、半間ぁ。」
半間がドンッと場地を押し退け、ランと対面する。
「おら。どこからでもかかってこい。
半間修二…てめぇをぶっ倒して圭介を連れ戻す!」