第17章 resolute
「東マンの創設メンバーで、
壱番隊隊長 場地圭介!
こいつが東マンを捨ててバルハラに入りたいと言っている!!」
「東マンの幹部がバルハラに?」
「やばくねーか?」
「いやいやすげーことだろ」
「そう!これはドデケェ案件だ!
場地の入隊は東マン潰しの大きな戦力になる!
その前に…1つの疑問を解消したい。」
不気味な笑みを浮かべて続ける半間。
「こいつは東マンのスパイかもしれねぇ。
そこで!一虎に証人を用意してもらった!」
半間の鋭い視線がタケミチに突き刺さる。
「花垣武道!」
「はっ、はい…」
「ここにいる場地は、
東マンの集会でみんなの前で何を話した?」
「え…えっと…バルハラに行く。東マンは敵だ。
そう…言ってました…」
「…一虎ぁ、どー思う?」
「踏み絵に証人喚問…もういいんじゃないっすか?
場地は戦力としても使えるし、年少行ってた俺のいない間の東マンにも詳しい。場地はスパイだったとしても、バルハラに入れるだけの価値はありますよ。」
滑らかな口調でそう言って、一虎は場地に視線を移した。
「いいんだな?場地。
俺たちは東マンを潰す。
そして…マイキーを殺す」
「……ああ。力を貸すよ、一虎。」
頭を下げる場地の姿にタケミチの鼓動は跳ね、
一気に焦り出す。
「よーし!!
本日をもって、場地圭介をバルハラのメンバーとする!!」
うおおおお!!と歓声が上がり始めた。