第17章 resolute
ガバッと一虎に抱きつかれたタケミチ。
「え」
「わー!うれしーっ☆お前がタケミチかー!
同中の一個下に東マンの奴がいるなんてっ!
よしタケミチ!バルハラのアジト行くぞっ!!」
そう言って半ば無理やり引っ張ってくる一虎。
「へ?!バルハラのアジト?!」
廊下に出ると、松葉杖をついた傷だらけの男たちがいた。
「?!あの…どちら様ですか?」
「ん?俺の一番信頼してる後輩。」
「へ、へー…なにかあったんですか?」
「昨日、俺が折った。」
何の気なしに微笑みサラっと答える一虎に冷や汗をかく。
「え…一番信頼してる後輩なんですよね?」
「うん☆」
「一虎くんになんか文句ある?」
松葉杖の男たちから睨まれてしまった。
「いや…」
(なんなんだこの人たち…
なんで足折られて平然としてられるんだよ。
なんにせよこの一虎って人…絶対ヤバい!!)
しかもバルハラのアジトって敵のど真ん中!
絶体絶命のピンチやん!!
この人について行ったらやべーんじゃねぇか?
「緊張すんなって。皆に会わしてやっから☆」
みんな?!
ひょっとしてこれって…
場地くんに会えるチャンス?!