第17章 resolute
「ねぇねぇ、2年の花垣って何組か知らない?」
突然廊下で見知らぬ男子生徒に問われた女子たちはポッと顔を赤らめる。
「えっ…と…3組です!」
「ふーん。ありがと。」
ニコッと笑って三組の扉に近づいていく背を見つめながら女子たちはヒソヒソと黄色い声を出す。
「うちの学校にあんなイケメンいた?」
「上履きの色、3年生だよね?!」
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「で、元メビウスをまとめたのがNo.2の半間。
その他の反東マン勢力をまとめたのが…
…No.3の羽宮一虎だ」
ガララッー…
「「?!?!」」
突然教室の扉が開いて、見知らぬ生徒が入ってきた。
「あれー?もしかしてもう学校って終わってるー?」
「なんだてめぇ見ねぇ顔だな?!」
「いきなりタメ口って…一応同中の先輩なんだけど」
「はぁ?誰だよ、見た事ねーし」
金メッシュの長めの髪に、
目尻のほくろ。
鈴の片耳ピアスに…
「首に虎のタトゥー!!
やめろマコト!!」
山岸は青い顔をしてマコトの腕を掴んだ。
「あ?なんだよ、山岸」
「ねぇねぇ花垣武道って知ってるー?」
「たたたたたタケミチ!出た!!」
「…へ?」
「この人がバルハラのNo.3!!
羽宮一虎だ!!!」
一虎…?
どこかで聞いた名前…
あぁあ!!未来のランさんが言ってた…!
誰もが目の前の存在に目を見張った瞬間…