第17章 resolute
「東京卍會…略して東マンは
総長マイキーくん、副総長ドラケンくん、そして東マン内部を取り纏め相談役も兼任している取締役のランさん。その下に、5つの部隊…それぞれの部隊に20人くらいの構成員…
計100人から成る巨大暴走族グループなんだ。」
そういいながら構成図を指さし、
「ここまでは分かってるな?」
という山岸に、
「へー知らなかった。」
と言うタケミチ。
「マジで?お前それでも不良?」
呆れたように苦い顔をする。
「ま、ともかく、俺の聞いた話だと、元参番隊隊長のパーちんくんが捕まって、副隊長ぺーやんくんは弐番隊に入ったらしい。」
「え?!じゃあぺーやんくんは三ツ谷くんの下についたってこと?!」
「うん。それも知らなかったのかよ」
「マジかー…同じ隊かよ、ぺーやんくん。
苦手なんだよなー。声こえーし。」
「で、代わりに参番隊隊長になったのが、」
「稀咲!!」
「そう。元メビウス。
メビウスも元々一枚岩って感じじゃなくて、昭和63年生まれ組の長内たちと、平成2年生まれ組の稀咲たちとバチバチだったらしい」
「そっか…同じチームでもいろいろあんだな」
「マイキーくんに長内が負けて、事実上メビウスは解散。で、稀咲率いる平成2年組は東マンに入ったらしい。」
その言葉に、タケミチはゴクリと生唾を飲み込む。