第17章 resolute
「聞いたよタケミチ〜!
ついに東マンのメンバーになったんだって?」
放課後、ボーッと浮かない顔をして窓の外を見ていたタケミチの元に、別クラスのアッくんたちが近づいてくる。
「そ、そう…東マンのメンバーになっちゃったよ、成り行きでー…」
「へー!何があったんだよー」
「泣き虫タケミチが東マンかよ〜」
「俺らも入りてーよなー」
「それがそんなにいい話でもねーんだよ…」
ガックリ肩を落としながら皆に説明をする。
「…なるほど。その元壱番隊隊長の場地くんをバルハラから連れ戻さないとマイキーくんに殺されるってわけだ!」
「うん…しかもバルハラと揉めるまでってゆー時間制限付きで…」
「そんなんいつ揉めるかわかんねーじゃん」
「今日だったら…?」
「南無三タケミチ。骨は拾ってやる」
「でも俺正直、東マンの内部事情とか全然知らないし…バルハラとかも何?ってレベルなんだよなー…」
タケミチの言葉に、不良辞典、我らが情報屋の山岸が「しょーがねぇなー」と言って眼鏡をクイと上げ、黒板に書き込んで行った。