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progress ~東リべ卍~R18~

第16章 rational



「なにそれ?!さっき場地にコクられたってこと?!」


「そうなのかラン?!」


「ち、違うよ…コクられては…ない…けど…」


「「けど?!」」


三ツ谷にも万次郎にも詰め寄られ、
ランは言葉に詰まる。



「コクられる以外に何されたんだよ」


今度は険しい顔になる三ツ谷。


「何かされたのか?ラン」


万次郎も眉間に皺を寄せて険しい表情をしている。



さすがに、場地に
犯すぞだの、どうにかしたくなるだの言われ、キスをされたことなどは言えない。


「・・・」


けれどその沈黙は、2人にはいろいろと察せられてしまったようだった。


「あいつ…ホント何考えてんだ…」

「俺だってしたことねぇのに…」


「は?」
「え?」


三ツ谷とランの言葉が重なった時、万次郎はおもむろに立ち上がった。


「もう俺帰る。
空気読める俺偉いな♡」


空気?読めてねぇだろ。
だいたい空気読めんなら初めから2人にさせろよ…という言葉を三ツ谷は飲み込む。

けれど、席を立った万次郎は突然振り返って声色を変えた。


「お前らはさ…どこにも行くなよ」


真顔なのにどこか切なげに瞳が揺れていた。
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