第15章 relent*
下も脱がされ、
ついに一糸まとわぬ姿をさらけ出されてしまった。
ゆっくりと、三ツ谷の指が蜜口に入っていく。
「いっ…ぁん…あ…ぁっ…」
「痛いか?……平気?」
「う…ん…ごめん私…初めてだから…」
「俺だって初めてだよ…
だから慣れてなくて…悪ぃな…」
お互い初めての行為…。
それはある意味、奇跡的なことかもしれない。
それはある意味、とても戸惑うことでもある。
でも…
この上なく嬉しいと2人は同じことを感じていた。
細心の注意を払ってこれでもかと言うほど優しくしてくれる三ツ谷のお陰で、徐々に濡れてきたそこはクチュクチュと艶かしい音を出し始めた。
「はぁ…んっ…ひぁ…っ」
「んな甘ったるい声出されると…
もう我慢できなくなる…」
「いい…っよ…た…かし…っ」
その言葉に、三ツ谷は軽くキスをしてから引き出しの奥からコンドームを取りだした。
「そんなのいつの間にっ」
「これくらい、男なら誰でも持ってるだろ」
多分…誰でもは持ってないと思うよ…
ちゃんとした真面目な男しか…
そう思いながらランは今更ながらこの状況に陥ってしまったことに一気に緊張感と恐怖が押し寄せてきた。