第3章 react
「おし…できた。
おら、堅!お前とは大違いだ!
こんな女の子がこれだけ大人しかったのにお前ときたら男のくせに、」
「そんなのカンケーないです!
女扱いしないでください!」
突然そんなことを言われた男は口をポカンと開けている。
「あー、ラン!いい感じじゃんか!」
ドラケンが急いで場の空気を変える。
ランは鏡を見て嬉しそうに目を細めた。
「うんっ。ありがとうおじさん!」
「お、おう…。(なんだったんださっきの…)」
腫れが引くまで触るなよという言葉を背に、ランとドラケンは店を出た。