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progress ~東リべ卍~R18~

第12章 reconcile



「わぁあ〜2人とも完璧♡
よく似合ってるよ!」


ヒナとエマの浴衣の着付けとヘアメイクを終えて、ランは満足気に笑う。


「ありがとうございます!ランさん!」

「ランありがとう!
あれ?ランは着替えないの?」


エマの言葉に、ドクンと鼓動が跳ねる。


「三ツ谷くんとお祭り行かないのー?」


「…あぁ…えっと……」


「最近のラン、マイキーとドラケンが仲直りしたってのにずっと元気ないままだし、三ツ谷くんと何かあったの?」


容赦のないエマにサラッとそんなことを聞かれてしまい、顔を曇らせる。


「・・・」


「… ラン?」


「んーまぁなんてゆーか…振られちゃった感じ?」


急いで無理やり笑顔を作る。

エマとヒナが顔を歪めている。


「そ、そんな顔しないでよ!私は全然平気だから〜
だから私の分まで楽しんできて〜♡ね!」


「うん…わかった。金魚すくってくる…」


「頼んだぜエマ!」


とりあえず2人を笑顔で見送ったあと、ため息を吐く。

人生初の恋愛に、人生初の失恋か…
でもいつまでもこんなことで落ち込んでられないよね
女々しい奴とか思われたら最悪だし

人生長いんだし!

と心の中で言ったのは何度目だろう…。


「七転び八起きだよね、圭介。」


けれど結局何度自分を奮い立たせても、
その人は頭の中から離れてくれない…
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