第12章 reconcile
もう8月1日になってしまった。
タケミチは絶対安静と言われていたためこの3日間、暇すぎて家で特大パズルを完成させていた。
そんな中、アッくんたちがお見舞いに来てくれた。
「いやー、橘から、タケミチ入院したって聞いてビックリしたよ。メビウスとモメたんだって?お前よく生きてたな」
「う…うん…」
「メビウス壊滅だってね。
つか、東マンのキヨマサくんの隊のトップがパクられたんでしょ?」
「うん…パーちん……あ!
マイキーくんとドラケンくんは?!」
「あぁ…やべえらしい。
今にも東マンが2つに割れそうなんだ」
!…やっぱり…
「見舞いに来たぞ〜タケミっち。」
「「ドラケンくん?!?!?!」」
いきなり部屋に入ってきたのは紛れもなくドラケンだった。
買ってきてくれたスイカを皆で食べたあと、ドラケンは深刻な顔をして言った。
「パーは結局、1年以上は出てこれねぇ」
「…メビウスの長内は?」
「生きてる。長内死んでたら成人まで出てこれねぇよ」
長内は未来でも生きていたし、
とりあえずはよかった…のか?
「マイキーくんは…?」
恐る恐るその名を口にした途端、
ドンッとドラケンの拳がパズルに置かれ、3日かけて完成させたそれはバラバラになってしまった。