第11章 radiant
とりあえず、三ツ谷が家にいるかどうか、
ドラケンに電話をかけさせた。
「いるってよ」
「そう!…それより堅、まだ万次郎と絶交中?」
「おう。ったりめーだろ。あのガキめ」
ドラケンもやはり相当いきり立っているようだった。
ランはため息を吐きながらも、三ツ谷の家に着いたら、このことは話題に出さないようにしようと思った。
そうして到着した三ツ谷の家のチャイムをドラケンに押させ、出てきた三ツ谷は当然目を見開いて驚いていた。
なんでランまで?!
と言った顔だ。
ランはなるべく平静を装って
中に入った。
「あ!ルナちゃん!マナちゃん!
久しぶり〜!!会いたかったぁ!!」
「へぇ、大きくなったなぁ。
俺もけっこー久々に会ったわ」
「ランちゃん!!
なんでずっと来てくんなかったのー!!」
「ずっとずっと待ってたんだよ?!
げー!ドラケンもいるー!」
「ごめんねー…最近ちょっと忙しくて…」
「げーとはなんだよガキンチョ」
そう言って、先程コンビニで買ったお菓子を渡す。
「お前ら…突然どうしたんだ?」
まだ驚いた表情でいる三ツ谷に、
ドラケンは明るく言った。
「こいつがお前に会いてぇ会いてぇうっせぇからよぉ、俺もついてきてやったってわけ」
「ちがっ!だから私はルナマナちゃんに会いに来ただけなんだってば!!」
声を張り上げてからハッとなる。
三ツ谷の表情が一瞬悲しそうに見えた。