第10章 return
ランは万次郎をブラックバードの後ろに乗せて颯爽と街を走っていた。
昨夜の三ツ谷とのキス…
あのときは咄嗟で思考が追いつかなかったけど…
次の日になって冷静に考えてみたらなんだかものすごく恥ずかしくなってきた…!
「あーあ。早くメビウスの連中ぶっ潰してぇな」
「・・・」
「お腹減った〜」
「・・・」
「おい!ラン!!」
「っえ?!」
「お前!今日どうした?!
なんかおかしいぞ?上の空だし!」
「そう?かな?疲れてんのかも、ごめん」
「疲れてる…?…大丈夫か?
とりあえずさ、腹減ったしそこのファミレス!」
「えー?私たち今から病院行くんだよ?」
「腹ごしらえしてからな。」
もう…と言いながら、まぁ確かにランチの時間だし…とファミレスにバイクを停める。
「堅にもメールしとかなきゃ…」
ドラケンにファミレスの場所を伝えてから席につきメニューを開いた。