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progress ~東リべ卍~R18~

第9章 resolve



「ラン。ちょっと来い」


集会の後、呼んできたのは壱番隊隊長の場地だった。

ポウと街灯の灯った場所にランを立たせると、


「は……やっぱり…」


そう言ってランの顎を乱暴に掴み、唇に親指を滑らせた。


「お前、いい加減そのクセどうにかしろ」


ランの唇が切れていることを見抜いていた。
場地は、幼い頃からランを知っているから、悔しいことややるせない事があると、そうやって唇を噛むのを何度も見てきたのだ。


「ん…ごめん」


目を逸らして口に手を当てた。


「お前さっき、三ツ谷にキスされてたろ?」


「っ?!」


目を見開いて場地を見上げると、冷ややかな目でランの唇を見下ろしている。


そうだ…私って三ツ谷くんにキス…
されてたんだった…

現実味が無さすぎてよく分かんなくって…
頭から離れてた…

考えてみたら、いくら一瞬の出来事とは言え、こうして誰かに見られていたんだとしてもおかしくない…

圭介…見てたんだ…!


どうしよう…

とランは冷や汗を流す。





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