第9章 resolve
「ほんと…すごいっすね…」
「でも、ちゃんとした相談も皆してるぞ。
例えば隊のメンバー構成の話とか人間関係の話とか、どこで誰がどう揉めたとか、どこのチームが何しでかそうとしてるとか…情報はなんでもランに集まるんだ。
今回のパーの一件も、パーはまずランに連絡したんだ。そういうのが、ランの役割。」
「なるほど…」
「だからたまーに心配になるよ。あいつがいっぱいいっぱいになっちまってないかとかな…。」
三ツ谷がランを見る目は、本気で心配そうな、労わるような、優しい目をしている。
「でも、あいつがいるからみんなの士気が上がるし、みんなの良いガス抜きにもなってる。東マンにとってランは癒しだし、原動力だし、いなくちゃならねぇ存在なんだ。俺にとっても。」
視線の先には皆と笑いあっているランがいる。
「みんな、ランさんのこと大好きなんですね!」
「そりゃそうだろ。だから、俺だけのもんにはできねぇ。ランは…東マンの…みんなのもんなんだ。」
ああ…
やっぱり三ツ谷くんはランさんのこと…
「お前も、何かあんならランに相談しろよ。あいつはきっとどんなことでもちゃんと力になってくれるぞ」
その言葉に、タケミチの鼓動が跳ねる。
もし…タイムリープのことも、
ランさんとドラケンくんが死ぬということも、
全部全部相談したら…?どうなる?
いや…できない。
まだできない…
自分が死ぬ相談なんて…
ただ…
絶ッ対にこんな人を死なせちゃならない!