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progress ~東リべ卍~R18~

第9章 resolve




「ラン!行くぞ」


部屋で勉強をしていると、
ノックもなしに万次郎が入ってきた。

しかも特攻服姿だ。


「ちょっ!ノックしろっていつも言ってんでしょ!
つーか行くってどこへ」


「はぁあ?嘘だろラン〜
今日は集会の日だよ?
お前がみんなに回したんじゃん!」


「あ……」


そうだった…
やば…没頭しすぎてて忘れてたわ…
今回はすごい大事な集会なのに…!



「ごめん、先行ってて〜」


へらへらと笑って言うと万次郎はため息を吐いた。


「てか何?まさかお勉強とかしちゃってんのー?」


つかつかと歩み寄ってきてランの頭に手を置き、机を覗いてきた。


「そーだよ、悪い?
こないだテストの順位ちょっと落ちてさ…
はぁー…」


あからさまに落ち込む様子を見せるランの頭を自分の方に向け、万次郎は目と鼻の先でランを見つめた。


「お前、東マンと勉強、どっちが大事なの?」


その無の表情は、誰もが怯むものなのだが、
ランだけは唯一、無の表情で返すことができる。


「比べるものじゃないでしょ。」


「この質問は、俺と学校、どっちが大事かを聞いてるんだぞ。」


何その天秤…
と思いながらランは軽く息を吐く。
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