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progress ~東リべ卍~R18~

第8章 resist



「変な事言うけどさ、タケミチお前…
過去に戻れるんじゃないのか?
そして過去の橘直人に助けを求めた。」


「なに…言って…」


突然アッくんはタケミチの肩を譲ってきた。


「そうだろ?!じゃなきゃおかしいだろ!
知ってでもいないと助けられる状況じゃなかった!
なぁ?!おかしいだろ!!」


「やめろよ!!おかしいのはどっちだよ?!
アッくんはそんなんじゃない!!
アッくんはいつも冷静で…友達のために自分を犠牲にできて…優しくって頼りになって、だから…だから…」


タケミチの目から大粒の涙が落ちていく。


「そんなの嘘だっ!
アッくんが俺を殺すわけがない!!
俺の友達だ!!」



「タケミチ…」


アッくんは涙を浮かべて空を見上げた。



「いつからこうなっちまったんだろうな?
俺は今や、稀咲の兵隊だ…
東マンの奴らはみんな稀咲の言いなり。
マイキーくんなんて何年も会ってない…」


「稀咲って…稀咲鉄太…
今からでも遅くねぇよ!東マンなんてやめちまえよ!」


「はは…無理だよ。怖ぇんだよ…
ただひたすら…稀咲が…」


アッくんの声は震えている。
本気で恐怖しているようだった。




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