第8章 resist
タケミチは授業中、頭を抱えていた。
会わなきゃいけない一人、佐野万次郎には会ったけど、稀咲鉄太はまだだ…
この2人を出会わせないって、
よく考えたら超むずくね?!
この先どうしたいいのかわかんねーよ!
「なんだお前ら!」
「どこ中だ!?」
「…ん?」
廊下がなにやら騒がしいことに気が付いた。
ガララッー
「お!いたいた!」
「え?」
「遊ぼうよタケミっち♡」
ランの時と同じ登場の仕方をする万次郎。
タケミチは当然困惑の表情を浮かべているし、周りも戦慄している。
「え…君たち授業中だぞ…」
教師なんか目に入ってないようだ。
ドラケンもランもいる。
めちゃくちゃやこの人たち!
と思いながらもタケミチは急いで廊下に出る。
すると廊下では、生徒たちが伸びていた。
「な、なんすかこれ…」
「あ?このゴミ?なんかムカつくからノシといた」
えっ…なにそれ…
しかも……
ランとかいう人…
本当にゴミを扱うみたいに足で転がしてるし…
「お前ら全員ここへ並べ〜
うつ伏せでな。」
ドラケンが生徒たちをうつ伏せに並ばせ、なんとランを先頭に背中をポンポンと踏みつけて渡り歩き始めた。