• テキストサイズ

炎天下の夏の思いで (カゲプロ)

第7章 盲目の口づけ♀(セト)DV表現あり


(貴女視点)※DV表現あり推奨してるわけではありませんので、それを踏まえてお読みいただければと思います。




Am2:00

皆が寝静まり返るなか、一室だけ
がたん‥ごと‥っと何かにぶつかる音がドアから微かに洩れる。

ここはメカクシ団アジト。
各々部屋はあり、皆就寝時も自室で寝てるのだがここ数日
ある部屋の一室だけ、物音が聞こえる。

その部屋の主が今し方、帰ってきたばかりなのだろう。
先程まで、その部屋も他と同じで静寂に包まれていたのだが、
数分後には、女の泣き声と共にバチんと何かを打つ音がした。







『‥叩かれた意味、わかってるんすか?‥俺が帰るまで寝ちゃダメって言ったすよね?約束守れないは悪い子だから、これはお仕置きっすよ?』


「っ‥ごめんなさいっ」


女はうつ伏せになりながら叩かれた頬に、自身の手を添え痛みに耐えるも
男はそっと近づき、女の髪を掴み上げ腹部に一蹴食らわせる。

「ガっあっ‥!!」


苦痛に顔を歪ませながら、痛むお腹を押さえる女に
男は嬉しそうに笑いながらまた近づき更に距離を縮めた。


『‥それだけじゃないっすよね?‥俺との約束‥何一つ守れてないじゃないっすか』


「‥セトッ‥」


セトと呼ばれた男は、冷めた目差しで女を見据え、何の感情も読み取れない笑顔を顔に張り付けた。
皆が知らない私だけに向ける顔。
本性‥

『その一‥俺がバイトの時は一時間に一回はメールすること』

『その二‥俺がいない時は部屋に籠ること』

『その三‥俺以外の男‥特にカノとは話さない、見ないこと』



簡単な約束しか、決めてないのに‥なんでできないんすか、守れないんすか‥

呆れた表情で、女を見下げ
わざとらしくため息をつく。
その間にもセトからの体罰は、どんどん増えていき、アザだらけの体に上書きするかのように新たなアザが1つ‥また1つと増えていった。


「ごめんなさいっ‥今度はちゃんと守るからっ」

『それ、何回目?』


泣きじゃくる女に、ニヒルな笑顔を向ける。
貴方は‥誰なんだろう‥



/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp