第11章 イスベル帝国
イスベル帝国の女帝として国を収めようになり、天界から使者が来た。
法皇:「今更、何の用でしょう❓」
確かにトーコの継承式に天使ジスは来なかった。
間に合わなかったと言った方が正しい。
天界と地上では時間軸が違い天界の1日が地上では1年になってしまうからだ。
トーコ:「天界と地上では時間の流れが違うから仕方がない。彼らからすればまだ3日しか経っておらぬのだ。」
神官:「書物から読んで存じ上げておりましたが、絵空事とばかりと思っておりましたが、事実だったとは。」
公爵:「それにしても何故ジス様ではなく他の者が来るのでしょう?」
トーコ:「地上の一国に大天使様が来るにはそれなりの要件がなければ来れぬ。故に他の者が来ると言うことは偵察を兼ねた神からの伝言やもしれぬ。」
トーコは何やら確信めいたものがあるのか、使いの天使が来ることに笑みを浮かべて話していた。
神官②:「トーコ様、大広間にお越しください。天界からの使いの方がそろそろ到着されます。」
トーコ:「そうか、では参るぞ。天界からの使いを皆で迎えねば。」
トーコ達は天界からの使いを迎えるため、帝国の入口で待っていた。
その頃、天界では神達と天使ジス、ユリアーノか話していた。
ジス:「イスベル帝国から天使の👼魔法が感じるとは…」
神様:「アスモデウスが天使の頃の記憶が戻ったとは限らぬが元々の個々の良心がそうさせたのかもしれぬ。」
ユリアーノ:「人とは分からぬものです。1人ではなし得なかったものが良くも悪くも力を合わせ今の状態になっているのであれば良いかと思います。今後を見据える為にもあの者を遣わしたのではないのですか?」
ガブリエル:「バルドル様、さすがご兄弟で在らせる。神の考えを手に取るようにご理解されるとは。」
ユリアーノ:「ガブリエル様、今はユリアーノと言う人間として私は生きております。前世の記憶もなくただその時と近い力が戻っているだけです。」
神:「ガブリエル、ユリアーノはユリアーノだ。兄上とは違うのだ。前世では我々は兄弟だった。今は共に同じ信念を持つ友として存在しておるのだ☝️」