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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第55章 その手をもう一度


白目をスライスチーズ、黒目を海苔で作ったたこさんを、信長様が口をへの字にして見ていたのを忘れられそうにない。

龍輝が美味しいと食べているのを見て、信長様は戸惑いがちに口に入れ……あとは、うんうんと小さく頷いて食べていた。

信長様とたこさんウインナーのミスマッチな組合せがなんとも微笑ましかった。

ブロッコリーの形状や、付け合わせにいれたナポリタンの赤さにも驚いていた。


信長「初めて食すものばかりだったが、どれも味わったことのない食感と味がした」

「気に入って下さって良かったです。
 今日と同じ料理を作るには材料が手に入らないので無理ですが、明日の朝食にはパンを食べます。中にいろいろ入っているので楽しみにしていてくださいね。」


(念のためにお弁当と菓子パンを用意しておいて正解だったな)


同じお弁当と菓子パンを持たせた謙信様を思い、切なくなった。


(どこかで食べてくれたかな…)


そうしているうちに夜はすっかり深まっていった。

長い一日を乗り越え、私達はそれぞれ眠りについた。


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