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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第53章 天命


――――
――

『寒い時は首を温めるといいんだよ』


冬の寒い日に舞に言われたことを思い出し、結鈴は荷物の中からタオルを引っ張り出した。


結鈴「よい、しょっっと」


光秀の首の下にタオルを通すのに一苦労する。
やっと通し終え、首の前で軽く交差させてタオルの端はスウェットの中に入れ込む。


結鈴「へへ、できた」


パチ…パチっと火がはぜる音が響く。
結鈴は焚火のおかげでとても暖かいと感じるのに、光秀の震えは止まらない。


結鈴「みつひでさん、まだ寒い?…そうだ!」


結鈴は掛けてあるひざ掛けや着物をめくって光秀の隣に寝転ぶ。


(ママとたつきと寝るとあたたかいもんね)


ふふ、と笑って結鈴は光秀にくっついた。


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