第50章 絶対絶命
――――
――
時間が迫り沢田さんの畑まで移動していると、胸がザワザワと落ち着かなくなってきた。
(いよいよだ)
大人数でのタイムスリップが成功するのか、果たして戦国時代に戻れるのか。
佐助君のおかげで落ち着いていた気持ちに再び不安が蘇った。
謙信「舞」
不意に肩に手がまわり、暖かな温もりに包まれた。
謙信「何を不安に思う。俺が居るだろう?」
見おろしてくる強い眼差しが勇気づけてくれる。
「はい、弱気になって申し訳ありませんでした。
精一杯お役目を果たしますね!」
謙信「ああ、傍でちゃんと見ていてやる」
「謙信様が見守ってくださるなら百人力です。ありがとうございます」
(ここにいる皆と一緒にあの時代へたどり着くために頑張ろう)