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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第50章 絶対絶命


隣に並び立ち、1度私の家を見ると穏やかに言った。


謙信「ここで過ごした日々はかけがえのないものだ。世話になったな」

「はい。私もまさかここで謙信様と過ごせるとは思いもしませんでした。とても幸せでした」


思い出の詰まった家を二人で見上げた。


謙信「故郷を奪うことを許せ。そのかわり舞が寂しくないよう、傍に居る」

「気にしないでください。私の居る場所は謙信様のお傍です」


(寂しい気持ちはあるけど、謙信様の隣以外は考えられない)
 

ハッキリと言い切ると謙信様は気づかわしげに頭を撫でてくれた。


謙信「無事に着いたら春日山城を案内しよう。住まいは別邸となろうが、1度は城を見せてやりたい」

「はい、ぜひとも!ウサギがたくさん居るんですよね。楽しみです!」

謙信「ふっ、ウサギが1番の楽しみなのか。お前らしい」

「い、いえ、そういうわけではないんですけどっ!ウサギだけじゃなく、全部楽しみです」


現代には春日山城の詳細は伝わっていなかった。


(どんなお城か楽しみ)


庭にうさぎが住まうお城。謙信様が過ごしたお城。
寂しさが薄れ、ワクワクした。


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