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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第48章 現代を楽しもう! ❀龍の眠る場所 R-18❀


謙信「俺達が愛を交わし合った証は欲しい。だがそれ以前に、お前に愛を伝えるために、愛し合うために抱いている。それを覚えておいて欲しい」

「謙信様……」

謙信「愛したいと思うのと同時に、舞にも愛されたいがな…」


子供のように舞の肩口に抱きついた。
軍神の名が本当に聞いて呆れる。だがこんな姿を見せるのはただ一人だけだ。

お前にこのような姿を見せても軽蔑するどころか『可愛い』と受け止めてくれるだろうと、わかっている。

照れくさそうな顔をして、舞は朗らかに笑った。
薄茶の瞳はやはり『可愛い』と愛でるような目をしていた。


「もちろんです」


(舞…大げさだというだろうが、お前は俺の全てだ)


物など望まぬ。
浴びるように飲んでいた酒も、血の香り漂う戦場も、何も要らない。

俺が欲しいものは舞自身と、あとは…舞が産みだしてくれなければ手に入らない。

いかに立場があろうと、力が強かろうと女にはかなわない。
どんな剛の者でも女から産み出されるのだから。

力をこめたら砕けそうで、男には到底敵わない非力な身体でありながら……新たな命を産み落とす。


『虎千代様、女は男に守られる存在なのです。
 いかなる時も決して手をあげたり、乱暴に扱ってはなりませんよ』


(幼い頃、住職が言っていた教えの意味がよくわかる…)


幼き頃は言葉をそのまま受け止めただけだが、今はあの言葉の重みが理解できる。

過去を振り返っていると舞が遠慮がちに声をかけてきた。


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