• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第47章 現代を楽しもう! ❀デート編❀


ごちゃごちゃ考えている間に、謙信様に両手を握られた。


謙信「受け取ってくれないのなら、もう一度求婚する」

「え?」


からかわれているのかと思ったけど、謙信様の表情は真剣だ。

陽光の下で褪せた金髪が、白い肌が、際立つ。

二色の瞳が真っ直ぐ私を射抜き、低く誘うような声が言葉を紡ぎ出した。


謙信「俺の妻になってくれ。
 この命尽きるまで舞を愛することを誓う。
 お前と共に歩みたい。


 今生だけでなく、来世でもお前と幸せになりたい。


 俺と結婚してくれ」



「っ」


(うそ…)


真摯な言葉に心を打ち抜かれた。

前触れもなく涙がこみあげ、でも、両手をしっかり握られているので拭えない。

こんな大事な瞬間なのに、きっと酷い顔だ。


「も、もう…謙信様。今までだって何度も何度も心を打ち抜かれてるのに、そんな嬉しい言葉でプロポーズされたら、私の心臓、壊れちゃいますよっ。
 返事はもちろん『はい』です!
 ありがとうございます、謙信様っ」


両手を握っていた大きな手が背中に回り、私も広い胸に飛び込んだ。

二人でぎゅっと硬く抱き合った。


謙信「礼を言うのは俺の方だ。
 求婚し、婚儀を行った上での子であろうに、全くもって逆だ。
 女の憧れを壊して悪かったな。求婚を受けてくれて感謝する」


ぎゅうぎゅうと苦しいくらい腕の力が強い。

でも嬉しすぎて、苦しいのに笑いしか出てこない。


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp