第46章 現代を楽しもう! ❀準備編❀
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準備に一区切りがついた頃…
信玄様と謙信様由縁の品々を売ったお金はまだまだあったので、せっかくだからと遊園地や水族館、動物園などのてっぱんのレジャー施設に遊びに行った。
龍輝と結鈴は目を輝かせ、戦国時代に行けば見られなくなるからと、閉園までとことん付き合うこともあった。
スイーツバイキングに行ってみれば、謙信様が甘い匂いにやられて会場外で待つ羽目になったり、そのくせ『信玄と仲睦まじく甘味を楽しんでいたな』といじけてみせた。
佐助君が『眼鏡を新調しに行く』というから車で連れて行ってあげたら『一生分だ』とかなんとか同じフレームの眼鏡を10個いや、それ以上買っていた…。
佐助君が眼鏡を大量注文しているのを見て、私も感ずるものがあった。
(今は使わないけど……)
佐助「……老眼鏡?」
眼鏡屋さんの後に100均に来て、老眼鏡コーナーに立ち寄った。
「うん。今はまだ必要ないけどさ、ずっとあっちに居たらいずれ必要になるかなって……」
度数の弱いモノから強いモノまで、ひとつずつカゴに入れていく。
たとえ100均の商品とはいえ、老眼鏡の存在がない戦国時代にいけば一級品となるだろう。
(後世に残らないように、私が死んだら処分してもらうようにしておかなきゃ)