第46章 現代を楽しもう! ❀準備編❀
万が一ひとつでも残ってしまったら大変だ。
老眼鏡を買うだけなのに、死んだ後の心配をしなきゃいけないなんて切ない。
佐助「確かにそうだね。舞さん、俺も一通り買うよ。
もしどちらか片方が壊れたらシェアしよう」
「え、本当?その時はよろしくね。あと老眼鏡とは別に、眼鏡型のルーペも買おうかなって思うんだ。
佐助君が眼鏡を大量購入しなきゃ気づかなかったよ、ありがとう!」
佐助「眼鏡型ルーペか。そこまで考えが至らなかった。
俺も良品のまきびしを判別するのに必要になるかもしれない。よし、100均の後にそれを買いに行こう。
ちょっと前にCMでやってたアレなんかどうかな」
「………?あ、わかった、『大好き♡』って、あれね?そういえば最近CM見ないね」
両手でハートマークを作ってみせる。
佐助「そう、それ!まさか君にそれをやってもらえると思わなかった」
謙信「……お前達、随分と楽しそうだな」
姫・佐助「「……何でもないです」」
なんだかんだと謙信様にやきもちを妬いてもらいながら、この時代でしかできないこと、手に入らないモノを買い、旅立つ日に備えた。