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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第46章 現代を楽しもう! ❀準備編❀


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タイムスリップの日が決まってからは、より準備や片付けでバタバタと忙しくなった。

前もって退職手続にはいっていたので山梨旅行から帰ってきて数日後、何事もなく退職できたのは幸いだった。


業者「すいませーん、運び出す家具はこれで全部ですか?」

「あ、はーい!それで全部です。お願いします!」


自宅は万が一戻ってきた時のために、最低限は生活できるようにして、家財の半分ほどは処分することにした。

祖父母や父が使っていた品々が粗大ごみのトラックに詰まれて小さくなっていく…。

いつかは処分しなければいけない物だったけど胸が痛んだ。



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駅近に所有していた駐車場は売りに出して直ぐに買い手がつき、夏前には手放した。

祖母の生家が建っていた場所を更地にし、駐車場にしてしまっただけでも申し訳ない気持ちだったのに、それを売り渡してしまった…。

見納めだと思い、その場所に足を向ける。


「……」


経営者は変わっても相変わらず駐車場のままだ。


(おばあちゃん、ごめんね。ありがとう)


この土地があったおかげで女手一つで二人を育ててこれた。

痛む胸の内で、天国にいる祖母にそっとお礼を言った。



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