第46章 現代を楽しもう! ❀準備編❀
(一気読み姫様のためのほっとひと息たいむ)
✿慶次とひと息✿
似生は随分と舞に懷いてるな
何かしたのか?
へぇ、俺が忙しい時に世話してやっただけ、か……
しかしそいつを膝に乗せるのはよした方がいいぞ
似生、着物を傷めるからお前はこっちに来い
ったく、引き離しただけ舞も似生もブーブーうるせぇな
舞。お前は膝にのせるんじゃなく、のせられていろ
ん、太ったか?
むくれるな、舞のことじゃない。
似生のことだ
あいつはあげた分全部食べるからな、お前にたらふく飯を食わされて肥えちまったんだな
とんかつが食べたい?
聞いたことがねえ料理だな………厚く切った豚肉に衣をつけて油で揚げるだと?
おっそろしい女だな…太らせて食べるつもりだったのか
そんな恐ろしい思惑抱えてたなんて、俺以上に傾きもんだな
いて!
お前がそんなことする女じゃねえってわかってるよ
虫を殺すのも嫌がるお前が、豚を殺せるわけないだろ
わかってるから、そう怒るな
お前をからかうのが楽しくてな
ほら、機嫌直せ
仲直りの口づけだ
………似生
わかってる、ほら、お前の好物は向こうに用意しておいたから食ってこい
食ったらそのまま寝ろ
その間に俺は舞と『仲直り』しておく
邪魔がはいった。舞、仕切り直しだ
あいつが戻る前に『仲直り』だ
ふっ、見つめただけで溶けた顔するなんて可愛いやつだな
俺だけ見てろよ、舞…