第45章 現代を楽しもう! ❀姫の心配❀
同僚の言葉の意味を理解するのに数秒……
(パパ……って私が愛人ってこと!?)
「違う違う!!!!!
そっちのパパじゃなくて…えっと、そういう関係じゃなく純粋に家族としてのお父さん!」
同僚「はいはい、そんなに慌てなくてもわかってるよ。
ちょっとからかってみただけ!完成したら見せてね」
同僚は散々私を動揺させて自分の席へと戻っていった。
「はぁ、まさか信長様が『パパ』なんてね、ふぅ」
畏れ多くて…
「ん?でも安土城に引き取ってくれて、ご飯や仕事の世話をしてもらって、時々綺麗な服や簪も贈ってくれたし、香油もくれて、時々添い寝………あれ…」
(考えようによっては………『パパ』?かもしれない)
知らず知らず難しい顔になる。
「いや、でも男女の関係じゃないから、やっぱり『お父さんみたい』だよね。
パパじゃない……うん」
独り言をボソボソいいながら型紙通りにハサミを入れていった。