• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第42章 現代を楽しもう! ❀山梨編❀


爪も牙も隠す必要がない、この桃源郷のような世界。

以前なら『戦のない世などつまらない』と思っただろうが、こうして身を置いていると……悪くない。


結局のところ、あの三人が居れば俺はどのような世であれ『つまらない』とは感じない人間になったのだろう。

己の変化に驚くばかりだ。

だがそれはそれ。
良い機会だ。こいつに警告しておくことがある。

隣でのんびりしている男をじろりと睨むと、察したのか視線をこっちに向けた。


信玄「なんだ、急に物騒な気配を漂わせて。生憎お互い刀はもっていない。
 話し合いで解決しようじゃないか?」


(舞が言いそうな言葉だ)


謙信「たいしたことではないが…」

信玄「知ってるか?お前が『たいしたことない』と言う時は『たいしたことある』んだ」


面倒そうに眉をひそめた顔がどうにも憎らしい。


謙信「結鈴と居るとよく本を読んで欲しいと言われる」

信玄「……へぇ」


数秒の沈黙で全て察したのだろうが、逃げの体勢をとるでもなく余裕の表情でこちらを見ている。

/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp