第42章 現代を楽しもう! ❀山梨編❀
謙信「何かやらかしたか?まあ、粗方舞ではなく信玄だろうが…」
龍輝「パパ!結鈴がまだ車酔いで気持ち悪いって!散歩しようよ」
謙信「致し方ない…いってくる。佐助、信玄をよく見ていろよ」
「あ、結鈴!これ、酔い止めのお薬だから舐めて?
酔ってからでも効くからね」
結鈴が好きなイチゴ飴と一緒に酔い止めの薬を口に入れてあげる。
口をモゴモゴ動かしながら結鈴が『おいしー』と笑って歩いて行った。
佐助「危なかった。旅先で揉め事は勘弁ですよ、信玄様」
信玄「はいはい、うるさい主従だな」
佐助「信玄様と幸村もそう変わりませんよ」
信玄様がハハッとわらい、佐助君はお菓子のゴミを捨てると向こうに歩いて行った。
仕切り直して今回の旅の説明にはいる。
「信玄様、今の甲斐国は山梨と呼ばれています。
葡萄が有名で、ワインという葡萄のお酒が有名です。他にも果物がたくさん採れるので、四季を通してフルーツ狩りをやっている農園もあるんですよ」
信玄「ワインというのは南蛮人から聞いた事がある。
外国の酒をここで作っているのか?」
「はい、甲州ワインと言います。明日はワインを作っているワイナリーという場所へ行く予定です。謙信様と一緒に試飲してくださいね」
信玄「姫は運転があるから飲めないのか。残念だ」
信玄様が申し訳なさそうに眉を下げた。
「ふふ、私は家で飲みますから美味しいワインを選んでくださいね。
さあ、信玄様の生きた証を見て回りましょう?」
信玄「わかった。俺の国を案内してもらうのは不甲斐ないが、連れて行ってくれ」
「はい」
集まってきた皆を車に乗せ、高速道路をおりて市街地に向かった。