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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第40章 現代を楽しもう! ❀佐助君の憂い❀


――――
――

(佐助目線)


同僚「佐助―。ほら、この間の検査の結果」

佐助「ありがとう。何か問題はなかった?」

同僚「なーんにも。至って健康な身体で、特段変わったところはないよ」

佐助「そうか」


通い慣れた研究室で渡されたのは、この間舞さんに協力してもらった検査の結果だ。
封筒の中身を取り出し、特に気になっていた血液成分の結果一覧に目を通す。

蜂毒に対するアレルギーがある以外は何もない。


ぺら…


同僚「それは脳波を調べたやつだな」

佐助「…」


細かい数値を見ていく。
医学の分野は詳しくないから、同僚の解説を聞きながら、メモをしていく。

舞さんから話を聞いて、ワームホールの発生には持って生まれた体質の他にも、思考が影響を与えているような印象を受けた。

一番最初のタイムスリップは除くとして、謙信様が建てたお寺の、謙信様が埋めさせた毘沙門天の場所に降り立つなんてことは、『謙信様のことを考えていた』という思考が関係していなければあり得ない気がした。

少し時間とお金がかかったけれど、血液中に存在する『今現在』検出できる成分を全て出してもらった。

結果は、通常の人間と変わらない数値と成分を示している。


(脳波も異常なしとくれば心臓は…?)


同僚「これが心電図と胸部レントゲン。この辺りも特に問題ない」


ぺら


同僚が説明するレントゲン写真に何気なく目をやった。


佐助「ちょっとこれは確認したらシュレッダーにかけても良いかな」

同僚「ん?別に、佐助がいいなら俺は別にいいぞ」


これは家に持ち帰れない。


謙信様に見られたら一刀両断にされる。

この写真も、俺も。


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