第37章 現代を楽しもう! ❀北の旅編❀
(第三者目線)
結鈴「わあ、パパとママ仲良しだね」
龍輝「僕も大人になったらパパみたいにできるかな」
信玄「なーにやってんだ、謙信は」
佐助「謙信様と舞さんはどこに言ってもバカップルだな。羨ましい」
浮き輪のレンタルに並ぶ4人の視線の先で、謙信と舞が流れるプールに勢いよく飛び込んだのが見えた。
水しぶきがあがり『プールに飛び込むのは駄目です!』と怒る舞の声がこっちまで届いた。
濡れた金髪をかき上げながら、謙信が舞に何か囁いている。
佐助「楽しそうで何よりです」
信玄「そうだな、謙信が戦以外で楽しそうにしているなんてレアだ」
佐助「ふっ、信玄様も段々こっちの言葉に慣れてきましたね」
信玄「語学は勉強しているが、こういう日常会話の先生は『テレビ』だな。
幸に言ってもわかってくれないだろーなー」
佐助「そうですね。『なんですかそれ』ってしかめっ面するでしょうね」
ここに欠けている一人を想い、佐助と信玄は笑った。