第37章 現代を楽しもう！　❀北の旅編❀

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長距離移動で疲れた体を温泉で癒した次の日。

子供達が楽しみにしていたプールに入るため、私達は更衣室の前に居た。


佐助「じゃあ着替えたらプールの受付前で待ち合わせだ」

「うん、子供達も居るからちょっと時間がかかるかもしれないから、謙信様と信玄様のことはよろしくね」

佐助「ああ、もちろん」

「謙信様、信玄様、佐助君と離れないでくださいね？」


ここはウォータースライダーや波が出るプール、流れるプールなど一日居ても飽きない大きな施設だ。
プールに隣接して水着のまま入れる温泉もある。

はぐれたら探すのが大変だ。


謙信「信玄はともかく俺まで子供扱いするな」

「いえ、そういう意味で言ったわけでは…」

信玄「謙信は時々駄々っ子だからなー」


信玄様をじろりと睨む視線が冷たい。


佐助「まあまあ、喧嘩はやめてください。お二人とも行きましょう。
　舞さん、急がなくて良いからね」


佐助君が慣れた感じで場をおさめ、二人を連れて行く。
その後ろ姿を若干不安を持ちつつ見送ってから、女子更衣室に入った。

先に二人を着替えさせ、ロッカー近くにあったベンチで待ってもらう。

急いで自分も着替えたけど……


「あれ、ラッシュガードがない。え、なんで？」


（あれがないと困る！）


去年まで着ていた水着はお尻の部分に穴が開いているのをみつけ、今回持ってきたのは独身の頃に着ていたフリルが２段入ったビキニだ。

下はキュロットタイプのスカートなので大丈夫だけど……


「問題は上だよね。どうしよう」


フリルがふわっとしているので胸のラインは隠れるけど鎖骨も肩もお腹も丸見えだ。
背中なんて水着のリボンだけだ。


（独身の頃は大胆だなんて思わなかったけど、露出がやばすぎる！）


日焼け防止というよりも体を隠すためのラッシュガードだったのに、何故かない。


「絶対このままなんてありえないっ」


部屋を出る前に確かに一緒に入れたはずなのにと何度もバッグの中を確認する。