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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第36章 現代を楽しもう! ❀年末年始編❀


家族で過ごしたクリスマスから一週間もしないうちに、今年最後の日がやってきた。

昨日までに大掃除は終わらせ、今は年越しの準備の真っ最中だ。


佐助「舞さん、ただいま」

「ありがとう、駅前まで取りにいかせちゃってごめんね、佐助君。
 お蕎麦だけだと足りないかなと思って……ちょっと頼みすぎちゃったかな」

佐助「いや、男が三人も居ればこのくらいすぐなくなるよ。
 けど奮発したね」

「うん、大晦日だと思って特上にしちゃった!」


佐助君はお寿司の包みをテーブルに置いた。


佐助「謙信様達は出かけているみたいだね。散歩?」


「謙信様達には予約しておいたお蕎麦を取りに行ってもらってるの。
 初めてのおつかいだからちょっと心配なんだけど……」


歩いて20分のお蕎麦屋さんに出かけていったのは大体30分前だ。

お蕎麦に使う出汁を取って、天ぷらの用意をして、明日以降のお正月の準備もして…と大忙しで動いていたら謙信様が手伝うことはないかと言われ……


────

「じゃあ今夜のお蕎麦を取りに行ってもらっても良いですか?
 前払いしてあるので、この引換券を持って行ってお蕎麦を受け取るだけです。
 お店の場所の地図は…」


タブレットを出して説明しようとしたけど、


謙信「この間行った『郵便局』とやらの並びにあった店だろう?」

「そうです!なんでわかったんですか?」

謙信「その引換券とやらに書いてある店の名だ。郵便局の駐車場で待っていた時に、看板を見た」

「よく覚えていましたね。じゃあお願いします」

信玄「謙信が行くなら俺もついて行ってみるかな。蕎麦屋がどんなものか見てみたいしな」

龍輝「僕も行く!」

結鈴「私、ママとお家で待ってる」

謙信「結鈴、母は忙しいぞ。俺と一緒に散歩してくれないのか?」

結鈴「もう仕方ないなー。パパと行ってあげるー!」


ワイワイと賑やかに出かけていったけど、思えば4人ともこの現代において『初おつかい』だ。心配していると佐助君がクスリと笑いをこぼした。


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